第5章 5【name#4設定推進】
「おいおい、マジで大丈夫?」
咄嗟の事で五条さんもビックリしたのか立ち上がって近付いてきた。
その手を払い除けて五条さんを睨む。
『お願いだから、それ食べたら帰ってください。もう今日はあなたの相手をする元気も体力も無いんです。私は部屋に行くんで、それ食べたら勝手に帰ってください。』
五条さんがまた何かを話す前に2階へ上がって行った。
余裕がないにしても酷いこと言っちゃったな。
謝りに行きたいけど勢いで部屋へ上がってきてしまった手前、戻りづらいし謝るのが怖い。五条さん怒ってたら怖いし...行けない。
扉の前で悶々と考えていると玄関からガチャとドアが開く音が聞こえた。
五条さんが帰ったのかもしれない。
忍び足で下へ降りていくとテレビも消えていて、五条さんも居なかった。
怒って帰ってしまったのかもしれない...。
ふと、リビングの机に紙があるのに気が付いた。
ゴミかと思って取りに行くと紙に「お大事に」と一言書かれていた。
五条さんの字だ。
その書置きを見て、改めて自分の態度に後悔してしまった。
心配してくれたのに、わざわざ荷物を届けてくれたのに、お礼も伝えず追い返すなんて本当に酷いことをしてしまった。
ひとまず、父が作ってくれたお粥を食べてお風呂に入って謝罪を考えよう。
落ちてる気持ちを奮い立たせて、空きっ腹にお粥を流し込みお風呂の準備をした。
お風呂を沸かしてる間に五条さんに電話を掛けたが全く出ず。
改めて時間を置いて電話しようと一度お風呂に入った。
数日ぶりのお風呂は気持ちよくずっと横になっていて固まった体をお風呂の中で伸ばすと関節が凄い硬い音を鳴らしスッキリした。
『ううぅぅー気持ちいいぃぃ』
数日ぶりのお風呂に昼間のお風呂は本当に最高でまだ入ってたいなと思いつつもまだ治りきってないのだから早く上がらなきゃって理性が勝ち上がろうと湯船から出た。
バンッ!!!!
「あ、風呂入ってた?」
『...』
五条さんだった。