第1章 1
大きなガラス窓の向こうに白銀髪の長身の男性が歩きながらコチラを見ていて、しっかりと目が合ってしまった。
見事な白銀髪だな、縦の長さが窓と同じくらいで背が大きいな、とか目の前の情報量の多さに目が逸らせずに居るとそのまま男性はスッと見えなくなってしまった。
『雪の妖精みたい』
似合わない事をボソッと口に出してしまったが、本当に雪の妖精かってくらいに綺麗な白銀の髪。
サングラスの隙間からのぞけた瞳は碧眼でとても綺麗だった。
服、真っ黒な学ランだったよね?高校生かな?
この辺りで学ランの所あったっけ?
ん?てか、あの髪色で高校生??
しかもサングラス...え?ちょっと待て待て、完璧に
『やからじゃないか』
一瞬だけの出会い。
これが『雪のやから』五条悟と私の最初の出会いだった。
因みに雪掻きもガッツリやった。運勢最悪だ。