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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第4章 4


五条さんと離れて店内を見渡す。
五条さんが連れてきてくれた店は男女共に人気のある雑誌で見た事のあるブランドのお店だった。
雑誌ではよく見るが店内に入るのは初めてだった。
手短に近くにあった綺麗に畳まれたTシャツに触れると触り心地は良く、何気なしに値札を返して見てみるとTシャツに似つかわしくない値段を提示していた。

『高っ』

心の声が小さく漏れてしまった。
前から思っていたが彼は一体何者なの?
うちの店でも大金をポンっと出して行く人だ、お家が裕福なのだろうか?
そう言えばお誕生日と聞いたが年齢も幾つなのだろう...よく考えてみたら私は彼の名前しか知らない...考え事をしながら店内を見てみるとガラス台の上に綺麗に置かれた手袋が目に入った。
淡いクリーム色の手袋を手に取って見ていると店員さんが「付けてみてくださいね」と言ってくれたので手にはめてみたが私の指の長さに合わず指先が寸足らずでキツかった。
少し残念だったがいつもの事なので仕方なく、手袋を元の場所へ戻した。

「気に入ったのあった?」
五条さんが後ろから声を掛けてきた。

「その手袋気に入ったの?」
『いえ、たまたま目に入っただけです。五条さんは気に入ったのありましたか?』
「んーとりあえずジィさんバァさんの頼まれ物は見つけて今、自分のを見てるところ〜」
『はぁ...オシャレなお爺さんお婆さんなんですね。』
「そう、オシャレですぐタカってくるから嫌になっちゃう」

そう言いつつも口元が上がってるのは本当は嫌じゃないし、きっとその人たちの事が好きなんだろうな。そう思っていたら五条さんは見ていたシャツを何点か持って試着室へ入っていった。

試着室へ行く壁にディスプレイされてる物が目に入った。
手に取ってみると触り心地も良く、長さも、色も良い。
値段は...とドキドキしながら確認したら許容範囲!!

嬉しくなってそれをレジへと持って、お会計をした。
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