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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第3章 3


「あ〜!クソっ!!」

あの後、カノンちゃんの友達が何かをずっと話してたが早く駅まで送って帰りたかったので適当に返事をしていた。
駅の前に着くと彼女が待ち人を見つける前にお役目終了って事でサッサと寮へ帰ってきた。

「なにイライラしてるんだよ。」
「別に?イライラしてないけど」
「してないなら人の部屋の食料を漁るなよ」
「漁ってませんけど!」

シャワーを浴びてもイライラは収まらず、傑の部屋に勝手に入ると先に帰ってきてた傑が部屋着で本を読みながら寛いでいた。
また傑の顔を見るとイライラするので腹癒せに傑の部屋の冷蔵庫を漁って、コーラとアイスと棚からポテトチップスを出して開けてやった。

「ちゃんとお友達は送ってあげたのか」
「は?送りましたよー。ちゃーんと!駅の目の前までね!!」
「偉いじゃないか」
「ガキ扱いすんな。傑は?」
「俺もちゃんと送ったよ。彼女、良い子だね。」
「ふん、知らねぇーわ。ってか、食うなよ」
「ふざけんな。元は俺のだろう」

傑とお菓子の攻防戦を広げていると時計を見た傑が「あ!」っと言うので何かあったのかと止まった。

「悟、俺ちょっと22時から予定あるんだよね」
「22時?予定って?」
「ちょっとね、電話があるから席外せよ」

傑がわざわざ俺に電話をするから席を外せなんて言ってくる事は珍しい。
今まで俺がテレビを観てようがゲームしようがお構いなしに隣で電話をしてた奴がだ、て事はよっぽど聞かれたくない内容もしくは相手って事だ。
このタイミングで俺に話を聞かれたくない相手
...もしかして

「カノンちゃん?」
「さぁ?」
「は?何?おまえふざけてんの?」
「ふざけてないよ。誰しも秘密の一つや二つあるもんだろ」
「知るか、誰だよ。」
「無理矢理にでも聞き出してみるか」

俺と傑の間の空気が重く変わってきた。
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