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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第3章 3


『彼氏が欲しいとか欲しくないとか考えた事ないかも...』
「えー本当にぃ??」
「本当にぃー??」
『うん...なんか、付き合うとかよりって!あなた!!』

佳奈子の質問に応えようとすると、佳奈子の後ろが真っ黒な壁一色に染まって真っ黒な壁が佳奈子に同調するように不自然な高い声で会話に入ってきた。

「アタシはイケてる彼氏欲しいぃ〜傑はぁー?」
「俺は遠慮しとくかな」
「は?ノリ悪っwww」
「え!えっ!!誰!?」

久しぶりに見た五条さんの隣には彼の友達であろう黒髪のこれまた格好がイカつい人が...後から現れた2人組の男の人に佳奈子は顔を真っ赤にして慌てていた。

「ほい、詰めて詰めて!」
『え!ちょ、ちょっと!!』
「俺の可愛いおしりちゃんが入らないでしょ!」
『いや、座らないでくださいよ!!』
「傑なに食べるー?」
「んーどうするかな」
「ねぇ!!カノンの知り合い!?」

私の隣に五条さん、佳奈子の隣には傑と呼ばれた五条さんの友達がこちらの了承も得ず無理やり座ってきて私の話を聞かずに2人でメニューを見始めた。佳奈子はイケメンやばーい!とテンションが上がってる。
一先ずここでこれ以上、騒ぐワケにもいかない。
今の一連のやり取りと2人が目立つのもあり、テスト明けの学生達で埋まるファミレスでは既に注目の的だ。
私も黙って座り、無言の圧で2人に『帰れ』と念を送った。

「初めましてー♡私、荻原佳奈子って言います!2人はカノンの知り合いですかぁ?」

佳奈子が笑顔で2人に挨拶をすると、五条さんはメニューから顔を上げず代わりに傑さんが顔を上げた。

「初めまして。俺は夏油傑、コッチは五条悟。2人は知り合いだけど俺は今日、初めて会ったよね。」

丁寧に2人分の自己紹介をして、夏油さんが私を見たので私も自己紹介をした。

『初めまして、武笠カノンです。』
「は?傑にはすぐ名前教えちゃうの?」
『いや、それはアナタが初対面で失礼な事を言うから...』
「それは悟がいけないな。」

メニューを見ていた五条さんが不機嫌そうに話に入ってきたので、夏油さんと叩くと不満そうにメニューに目を戻しながら「1番高いのにしてやる」とブツブツ言っていた。
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