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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第13章 11


「何を迷ってんの?最高じゃんヤッちゃいなよ」
『大きな声で言わないで』

皆が先を歩く中、少し離れて佳奈子とこの前の話をする。
あの後、何も答えられなくて五条さんは「考えといて」と言って帰ってった。
私はなんて答えれば正解だったのか...分からなくて佳奈子に相談した。

「悟くんだよ?何を迷うの?初の相手にあのイケメンとか羨ましいぃーっ!抱かれてぇのはコッチだってんだ」
『え?なに?酔ってます?』
「酔ってない!逆に聞きたいけど何をそんなに悩んでんの?両想いなんでしょ!?全然、悩む事無いじゃん」
『それが...両想いなのかは分からない...』
「なんでっ!!」
『私が好きなのバレてるだけで、五条さんは明確に好きって言ってくれない』
「はぁ〜ん」

そうだ。
私は結局あの水族館の後に五条さんに『慕ってる』って事がバレてしまったが五条さんは私の事を「可愛い」と「愛おしい」とは言ったけど「好き」とは言ってくれてない。
それで、身体を許してしまうのはなんかちょっと違う気がする...。

「あれか、ヤッて良ければ続けるし良くなければブッチか」
『え』

佳奈子の言葉に青ざめる。
五条さんに限ってそんな事しないと思いたい...けど、しかねない。。。
最悪な事を考えてしまってたら先遣隊が足を止めてた。着いたようだ。

五条さんに「行かないで」と言われた肝試し。
次の日にみんなから「お願い!来て!」と散々、懇願されて着いてきてしまった。
申し訳ないと思いつつも早く終わらせて帰ればイイだろうと後ろめたさを抱えつつ、グループ分けを見守った。

「カノンは本当に行かないの?」
『うん、私は出口で待ってる』
「怖くないの〜?」
『大丈夫だよ。』

女の子達が心配してくれたけど誰かしら出入口で待ってないと何かあった時に困るだろうし、誰か来たら草陰に隠れればイイだろう。
「気をつけてね」と皆を送り出してライトを片手に廃墟の前で皆の帰りを待つ。
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