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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第12章 10


「カノン、今日は来てくれてありがとう。嫌じゃなかった?」

佳奈子が申し訳なさそうに聞いてくる。
佳奈子は大学生の彼氏とは別れてしまって、今は新しい恋に向かってるらしく、この前のメールで友達も呼んでイイ?と聞いてきたので、軽くOKをしたらまさかのその恋の相手の男の人と友達だった。
少しだけ嫌だなと思ったけど申し訳なさそうに聞く佳奈子を見たら許してしまう。

『今度、クレープ奢りね』
「了解でーす」
「なになに?なんの話し?」

2人で笑っていたら佳奈子の隣から男の人が顔を覗かせて話に入ってきた。

「なんでもなーい♡てか、どこ行く?」
「俺達はどこでもいいよ。なぁ?」
「そうだね。どこか行きたいところある?」
『え?えーと...』

一斉にこちらを向かれ何も考えてなかった私は明らかに焦る。
捻りだそうにも全く思い付かず、目に入った物を指さした。
そこには「江ノ島水族館」のポスターがあった。

「水族館!良いね!行こう行こう!」

佳奈子はテンションが上がってでピョンピョン跳ねてた。
男性組みも「イイね」と乗り気になってしまい、あっという間に江ノ島行きが決まってしまった。

水族館の青いポスターを見て、五条さんと行きたかったなと思ったけど今日は佳奈子の恋の為!佳奈子を応援しつつもせっかくだし自分も楽しもうと少し先を行くみんなの後をゆっくりと追った。
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