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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第12章 10


「はぁぁあ!京都ダリィー!!」
「仕方ないだろ。去年、私たちは交流会出てないんだから」

今度の交流会の事前確認の京都から帰ってきて、久しぶりに傑と街へ出た。

「俺と傑で行けばサッサと終わるのにわざわざ2日に分ける意味なぁ〜マジで無意味すぎンだけど」
「悟...そんな事ばっかり言ってるから歌姫先輩に嫌われるんだよ」

傑の小言にオェッと思いつつも歩いてたら遠くにカノンちゃんが歩いているのが見えた。
まさかの偶然に隣にいる傑へ言った。

「傑!見て!カノンちゃん!」
「ん?あぁ、本当だ」

カノンちゃんの隣にはよく見る友達も一緒だ
そーいえば今日は友達と遊ぶってたな...そんな事を思い出して見たら明らかにその子以外にあと2人。男が一緒に居た。

「男が居る」
「ん?あぁ、本当だ。」
「聞いてない!」
「聞かれてないからじゃない?」
「...」
「どうする?」
「尾行だ!」

目を輝かせて後をつけようとしたら突然、目の前の停車線に一台の車が止まった。

「おはよ」
「おっちゃん」

助手席の窓が開くと運転席からカノンちゃんのお父さんが顔をひょっこりと覗かせた。

「傑君お久しぶり」
「お久しぶりです。」
「おっちゃん、俺たち急いでんだけど」
「なに?用事あるの?」
「無いと言えば無いです。」
「あるっちゃーある!」
「よかった。じゃあ、乗って」

えっ?と2人で顔を見合わせたら、おっちゃんは降りてきて後部座席に俺と傑を無理矢理押し込んだ。

「狭い!」
「おっちゃん!軽自動車の後部座席に男2人押し込むなよ!」
「だって1人のつもりだったから軽しかレンタルしてないよ」
「おじさん、どこ行くつもりですか?」
「着いてから教える」
「教える気ねぇやつ!!」

そう言って、デカい男を3人乗せた軽自動車は颯爽と走り出した。
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