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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第2章 2


「悟」

放課後、今日も喫茶店へ行こうと気分良く鼻歌を歌いながら歩いていると声を掛けられて後ろを振り向く。
声の主は同級生の夏油傑だ。

「なんだよ、傑」
「今日も例の喫茶店に行くのか?」
「そーだけど、何?別に今日は任務無いだろ。」

傑の声のトーンから不満がとれたので、少しイラッとしながらも理由を聞いてみた。

「悟、お節介かもしれないが弱い者イジメは止めろ。」
「ははっ、何だよそれ。イジメてねぇし、遊んでんだよ。」
「尚更だな、余計に止めろ。」
「あー、今は無理。飽きたら適当に止める。」


その後、後ろから小さくため息を吐く声が聞こえたがシカトした。
傑の言いたい事はわかっている。
「非術師に深入りするな」
そーゆう事。特別な存在をつくるってことは大事な場面に対して、脅威にも弱点にもなる。だから、傑は俺の行動が少し気に食わないのだ。

傑は俺が「喫茶店」に通う分には文句を言わない。
俺が「あいつの居る喫茶店」に通うから文句を言う。

でも、傑の心配は無駄だと思う。


「大丈夫。傑が思ってる様な事は絶対に起きないよ。」

そう言って、傑がまたお母ちゃんばりに煩くなる前にサッサと高専を出てきた。


ぶっちゃけ俺には「愛」とか「恋」とか何かに対して感じた事は一度もない。
動物や子供、何かを見て「愛い」って思う気持ちも16年間生きてきて感じた事がない。
きっとこれからも感じる事は無いんだろう。
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