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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第11章 9.5


「名前?」
『そう、一緒に考えてください』
“ミィーッ”

五条さんの前に子猫を差し出すと小さな体からは想像つかないくらいの大きな声。
ボロボロだった子猫は母の看病のお陰で元気になり、小さいながらも一生懸命にゴハンを食べて少しだけ大きくなっていた。
家で面倒を見るつもりは無かったが、みんなで世話をするうちに手放せなくなり、家族会議の結果。我が家の新しい家族となることが決まった。
しかし、名前がまだ決まっていなかったので、命の恩人でもある五条さんに一緒に考えようと提案をしてみた。

『ステキな名前あります?』
「えー?ネコでよくね?」
『名前じゃない』
「俺は面倒いからパス。」
『んー。じゃあ、五条さんの名前でも付けちゃいますよ』
「俺の?」
『そ、毛も白いし、ゴジョー』
「名前ってか、そっち?」
『なんですか?』
「名前ったらそっちじゃないっしょ」
『え?』
「悟。そっちで呼んでよ」
『い、いや〜、そっちはイイよね、ゴジョー』
「猫の名前呼ぶだけでしょ、早く呼んでよー」

ニヤニヤと横になりながらコチラを意地悪そうに見てる五条さんに下手な事を言ったなと後悔した。

「渋る事でもないでしょ〜呼んで♡」
『遠慮しておきます。』
「なんでよ〜俺とカノンちゃんの仲じゃん」
『どんな仲だよ。普通だよ』
「えー?なにそれ、あのKissはヤり逃げなの?」
『シーッ!!や!め!て!!』

母は台所に居るから聞こえないかもだけど、家族のいる前で言わないで欲しい!!
少しずつ追い詰めてくる五条さんに慌てて子猫を前に差し出した。

『ワ、ワタルにする!!』
「わたる??」
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