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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第9章 8※8巻内容有り


「おまたー」
「悟、遅い」
「めんごめんご」

待ち合わせ場所に行くと傑は既に居て、任務のせいか普段は遅刻位でこんなにピリつかないのに今日は嫌にピリついてた。

「なんだそれ?」
「これ?手作り弁当♡」
「任務の邪魔になる置いてけよ」
「はいよ」

なーにピリピリしてんだか...天内理子を迎えに行った傑を見て、カノンちゃんから貰ったピンク色の可愛い水筒を出す。

早く終わらせて帰ろう。
そして彼女の文化祭に顔を出して驚かせてあげよう。
恥ずかしがる劇もしっかり見てあげて、帰りに彼女に花を送ろう。
彼女の照れながら喜ぶ顔が楽しみだ。
計画を練りながら水筒に口を付けると思いもよらない苦味にむせてしまった。
彼女の事だから甘いココアを入れてくれてると思ったのにまさかの珈琲に驚きつつ、茶色の包み紙はなんなんだ?と恐る恐る開けてみた。

中にはBLTサンドが包まれていた。

コーヒーとBLTサンド。
半年前に味わった懐かしい組み合わせに思わず笑みが零れた。

「悟、準備できたか?」
「おん」
「行くぞ...って、?それ置いてけよ」
「無理。借りもんだから、あとメシも入ってる」
「...はぁ、車の中でさっさと食べきれよ」
「はいよ」

ため息をついて先を歩く傑の後を着いて行く。
あと2日...いや3日。
期限が過ぎて東京戻って無事に送り届ければ良いだけ。
3日。3日経てば彼女に会える。

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