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コーヒータイム【五条悟】※修正有

第9章 8※8巻内容有り


そんなに最近、集中できてなかったのか...申し訳ないな。

『ゴメンね、ちゃんと集中しなきゃね』
「何かあったら聞くからね」
「そーだよ!なんでも言って!!」
「武笠さん弱音吐かないし我慢するタイプだから心配だよ」
『そう?そんなつもりは無かったんだけど...』
「ダメだよ弱音はキチンと吐かなきゃ」
「じゃなきゃ潰れちゃうよ」
「そーそー!大変なら手伝うから声掛けてね」
『あ、ありがとう』

そう言うと彼女達は優しく笑ってくれた。
そんな彼女達の優しさに少しだけ甘えるかのように聞いてみた。

『あのさ...寂しいって思う事ある?』
「寂しい?」
『そう...ちょっと暫く会えない人が居て、なんだろう...物足りないと思うんだけど...なんか、よく分からなくて』
「え?」
「待って待って」
「なにそれ、めっちゃ鈍感かよ(笑)」
『ん?』
「それ、めっちゃ寂しいんじゃん!」
「てか何!?恋じゃん!!」
『え!これが寂しいの!?』
「そーだよ!寂しいンだよ!てか、なんで会えないの?会いに行けばイイじゃん!」
「遠距離?え...まさか不倫?」
『え!違う違う!不倫じゃないし遠距離でもない!!』

恋愛話は女子高生の大好物だ。
根掘り葉掘り聞かれそうになったが別の子が「練習する」と呼びに来た事によってその話はおしまいになった。
「物足りない」と彼女達は騒いでたが『また話しを聞いて』と声を掛けたらスゴく良い返事で「喜んで」と声を合わせていた。

彼女達に話を聞いてもらえたのが幸をなしたのか、そこからの練習や準備は順調だった。
劇の練習と役員の備品管理も順調に進んで、人に話す事や聞くことは良いんだなって思いながら夜道を家に向かって歩いていた。
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