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【鬼滅の刃】あかいえにしは ゆめをみる。

第2章 柱〈前〉


ドカン!!!!

あれからすぐに布団に入った私は大きな音に目を覚ました。なんだ。なんの音だ今の。窓から日が差し込んでいる…訳ではない。まだ夜か。私は布団から出て寝着の上に簡単に着物を羽織り音源を探した。

玄関を見たが何もない。厨も…何もない。そうだ、不死川さん。あの人がコケたりしたのだろうか。いや、それだけならまだいい。不死川さんの自室へ急ぐ。

「来るなァ!!」

ビクっと体を跳ねさせる。やっぱり何かあったのか。助けに行きたいところだが、私は貧弱な一般市民、もしくは一般市民より弱いもやし。それなら助けを呼んだほうが早いだろう。

家主に心の中で謝って遠慮なく逃げた。屋敷から出て人を探した。宇髄でもいい、蜜璃ちゃんでもいい、誰でもいい。誰か、不死川さんを。

「助けっ!?」

声を出そうとした瞬間、私は誰かに突き飛ばされた。大きな音を立てながら倒れ込む。いったい。ずごいいだい。

「なにごと…!?」

痛みを我慢しながら後ろを振り返ると、そこには、その、なんと言うか、生理的に受け付けられないような見た目をした怪物がいた。アニメとかになってたら規制とかモザイクとかかけられてそう。

「人間、二`/ゲン!」

「日ノ本語でお願いしまぁぁぁぁす!!!」

痛みで悲鳴をあげる体を鞭打って走る。前世の小説で「痛みを忘れて」なんて言い方があるが、あれは嘘だ。どれだけ必死で走ってても痛いもんは痛い。

「はぁっ…はぁっ…」

悲しきかな、私は一般市民より弱いもやしっ子。しかも骨折が治って間もない病み上がり。こんな体で逃げ切れるか、答えは否である。

寒いし、痛いし、疲れたし…なんなの。アレ。口から出てたの、涎?いやシンプルに気持ち悪い。目玉もなんか…ぎょろぎょろしてたし。なんだよ下壱って。最近の鬼の間では目玉にペイントもどきするのが流行りなの?いったそうだね絶対やりたくない。

「オニコ''--◞コ/ \、小ヮ╹/カ?」

なんていってんのこいつ。まずそこから色々突っ込みたい。私日本語喋れって言ったじゃん。

「…不死川に、なにかしたの。」

「うゴ|Tな苦死タ! 柱、ョヮ\\!」

動けなくした、と言うことは、まだ死んでないのね、オーケー。んじゃだいじょーぶだ。問題は私。どう逃げる?そもそも助かるのだろうか。ここ、行き止まりだけど。私詰んでないかな?嫌な汗が流れる。
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