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【鬼滅の刃】あかいえにしは ゆめをみる。

第2章 柱〈前〉


穏やかなお日様の下、私は目を覚ました。なんと骨折は五日で治り今や軽々と動ける様になっている。胡蝶さんの薬パネェ。普通五日とかで治る?三ヶ月とか…かかるんじゃないの?大混乱スマッシュなんとかである。

不死川さんがすまう風柱邸にお世話になって六日目。不死川さんも宇髄も蜜璃ちゃんも任務でいないしリハビリがてらお屋敷を大掃除中です。柱は多忙なのだ。

「寝ていた…ぽかぽかしたからつい…」

何してたかな…庭を掃除していて…休憩しようと思って…木に寄りかかって…それで寝たんだっけ。木漏れ日が小気味よくて気温も丁度良かったし…まぁ休息は必要だ。木を支えにして立ち上がる。ここはとても心地良い。昨日もこの木の下で居眠りをしてて宇髄に叩き起こされた。お気に入りってやつだな。

簡単に着物についた土を払って掃除を再開する。箒を使って落ち葉を掃くくらいだけど。

「食事は…厨にあるものなら好きに使って良いと聞いたけど…」

今はお昼時。そろそろお腹が空いてくる頃だ。何か用意したいところだが…泊まらせてもらってる上に食材まで使うのはなぁ…かと言って外に買いに行くのも…この前のが怖いし…。

ど、どうしようか…

「うーん…あ、夕食の分まで作ってしまおうかしら。」

そうだ。皆の分も作れば良いんじゃん。最初のうちは作ろうと思ってたんだし。食べてくれるかは別問題で。

ふんふんふんと鼻歌まじりに厨の食材を確認した。ふむふむ…

「…天麩羅が作れる?あ、豆腐もあるからお味噌…あるな。」

先週雛鶴さん達にこれでもかと言う程仕込まれたんだ。手際良く下準備を済ませていく。お味噌汁完成。

「天麩羅もあとは揚げるだけだ…あれ。」

薩摩芋…明らかに多いんだけど。やらかしたぁ…ひえっまきをさんが怒るのが目に見えて分かってしまうぞ…

「…お味噌汁に入れちゃうか。」

薩摩芋のお味噌汁、無駄にならないと良いな。





「カァァァ!天元、今日、帰レナイ!」

「うっそでしょ…」

不死川さんは帰れるのに蜜璃に続いて宇髄も今日帰れないの?泣くぞ!?いっぱい食べるだろうな…ってほくほくしながら大量に作ったのに!!

「ちょ…え…どーしよ…」

食材を無駄にしてしまった…私だけでこんなに食べられないし…不死川さんは食べてくれるかわかんないし…

戸の開く音がする。あぁ不死川さん帰って来ちゃった。
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