• テキストサイズ

永遠の恋〜⁂番外編⁂【イケメン戦国】

第10章 武将達の秘め事②


「あ、一応聞きますけど、光秀さんの好みって……」

これは聞いても良いものかと迷うところだが、光秀一人だけ聞かないというのも変だ。
顔色を窺いながら恐る恐る尋ねてみると、光秀の目がキラリと光ったような気がした。

「俺の好みか?俺は退屈しない女がいい。思わず意地悪したくなるような女…と言うべきか」

(それ、どんな女だよっ!この人の相手は、相当図太くないとできないよな……)



「皆様それぞれ、女人に対してご意見をお持ちなのですね!……ちなみに、今ここにはいらっしゃいませんが、信長様のお好みは、どのような女性なのでしょうね?」

ニコニコと屈託のない笑顔を見せながら、何気なく言われた三成の言葉に、一同は顔を見合わせる。

「御館様の女の好みか…そりゃやっぱり、器量良しがいいんだろうな…朱里も、可愛らしい面もあるが、顔立ちは相当な美女だしな」

「小娘の愛らしさは、あの屈託のなさだろう。美女だが、近寄り難い美女という訳ではないところが、お気に召したのかも知れんな」

「相当な気に入りようらしいな。最近は毎晩のように夜伽をさせておられるって聞いたぞ、本当か、秀吉?」

「っ…俺に聞くな、政宗。まぁ…珍しく大層なご寵愛ぶりではあるな……少し人目を気にして頂きたいぐらいだが…」

二人のイチャイチャぶりを思い出したのか、さっと顔を赤らめる秀吉を、皆は面白そうに見ている。


「朱里は、百戦錬磨の信長様を虜にさせるような手管を持ってるってことか?そんな風には全く見えねぇけどな」

「いや、それはないでしょ。あの子、どう見たって初心者じゃないですか?まぁ…信長様が初心な女が好みなら分かりませんけど…」

「信長様は女から責められるより、自分が責める方だろ?何にでも恥じらうような初心な女は、堪らないんじゃないか?」

「おいっ、お前ら、御館様の性癖を勝手に想像するんじゃない!無礼極まりないぞ!」


男同士集まれば、所謂そういう話も盛んになる。
今宵は皆、特に酒も進んでいて口も緩みがちになっているようだ。

これまで特定の相手を持とうとしなかった信長が、自ら望んで傍に置いている朱里のことが、武将達は正直なところ気になって仕方がなかったのだった。


/ 424ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp