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永遠の恋〜⁂番外編⁂【イケメン戦国】

第8章 偽りの食事会


「朱里様が羨ましいですわ〜、信長様を始め、武将の方々と毎日お城で逢えるなんて!」

「えっ…あっ…そうだね…」

「私、この前、政宗様とお話しましたわ!色っぽくて、ほんと素敵っ!」

(政宗はモテるよねぇ…男っぽいのに、料理もできるなんて、あれは反則でしょ…)

「私は秀吉様と廊下ですれ違いましたの!お声をかけて下さって…お優しい方ですわ。名前を覚えていて下さったのよ!」

(あ〜、秀吉さんはそういう人だよね。マメで気が利くから、女の子の名前とかも全部憶えてそう…)

「家康様も素敵ですわ。冷たそうに見えて、実はお優しいところとか…キュンとしちゃいます〜」

(うんうん…家康は本当は一番甘くて優しい人かもしれない。恋仲になったら、滅茶苦茶甘やかされそう…)

「私、三成様に書物を選んで頂きましたのよ!熱心に紹介して下さる真剣なお顔が堪りませんでしたわ。眼鏡姿も……素敵っ!」

(書物を読んでる時の三成くんは、何だか放っておけなくなるんだよね。母性本能を擽られるっていうか…子供みたいで可愛いの)

「私は光秀様が気になりますわ!妖しい色気が漂っていて…光秀様の前では隠し事など無理、全て曝け出してしまいそうですわ」

(うん…光秀さんは見たまんま、そういう人だ。あの人の手管にかかったら、全部暴かれてしまいそう…)

「でもっ、やっぱり一番は信長様ですわ!他者を圧倒する威厳と風格。立ち居振る舞い、全てが男らしくて色っぽくて。あんなに魅力的な方と恋仲になるなんて…あぁ…朱里様が羨ましいです」

「えっ…ええ!?私?」

急に話を振られて慌てる私を、皆は熱っぽい目で見てくる。

「二人きりの時の信長様は、どんな風でいらっしゃるの?そ、その…ね、閨では…やっぱり強引な感じ…かしら?」

「きゃあぁ〜!」

「!?…………」


女子同士が集まれば当然、艶っぽい夜の話題もみんな大好きで……武家の娘たちだから実際には男遊びなんて出来ないんだけど、そういう夜の話題には興味津々なのだ。

中には私のように恋仲の相手がいる子もいて、体験談を赤裸々に話してくれたりもして…信長様と結ばれたばかりの初心者の私には刺激的な時間だった。


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