第24章 夜はお静かに
何の前触れもなく、朱里のナカに埋まったままの信長のモノがググッと質量を増した。
「ひっ…うっ…」
(な、何で!?何でおっきく…んっ…や、だぁ…)
突然のことに動揺してしまい、涙目で信長を見上げたのが拙かったらしい。
潤む瞳に欲を煽られた信長は色気に溢れた目で朱里を見下ろすと、離れるどころか更に腰を強く押し付けたのだ。
(っ…嘘っ…信長様ったら何やって…ゆ、結華に見られたら…)
「んっ…あっ…くっ…」
挿入が深まり、奥の口への強い刺激に思わず苦しげな声が出てしまった。
「ははうえ…?」
月の微かな明かりしかない薄闇の中で、苦しげな母の声を聞いた結華は眠そうに目を擦りながらも信長達の方へと歩いてくる。
そうして目にしてしまったのだ…父に馬乗りになられて泣いている大好きな母の姿を。
「ちちうえ、ははうえ…?何してるの?」
「ゆ、結華…あの、えっと…これはね…」
(ダメっ…こんなの、どうやって言い訳したらいいのー??)
言い逃れできない決定的瞬間を見られてしまい、焦りと羞恥で混乱状態に陥った私は益々涙目になり、言葉も出なかった。
(あぁ…もうお終いだわ。子供に見られるなんて…何てことをしてしまったんだろう…)
「ちちうえっ!ははうえをいじめちゃダメっ!」
「…………は?」
「ゆいか、ははうえの苦しそうな声きこえたの。ははうえ、泣いてるよ?ちちうえ、ははうえに何したの?いたいいたいの、ダメっ!ははうえをいじめないでー!」
結華は怒ったように言うと、小さな拳で信長の背中をポカポカと叩いてくる。
「ゆ、結華っ…」
結華にはいつも優しく怒ったところなど見たことのない父が、母を苛めていて(ように結華には見える)、いつも優しく笑ってくれる母が顔を強張らせて涙を浮かべている様子に、子供ながらに只ならぬものを感じたようだ。
(あ、えっ…と、結華には…見えてない?)
互いに繋がった際どい部分は、幸いなことに信長が羽織った夜着の裾に隠れていて、結華には見えてないようだ。
結華には、父が母を無理矢理押さえ付けて苛めているように見えているらしい。
「二人とも、喧嘩しちゃダメっ!ちちうえっ!ははうえから離れてぇ!」
結華は、小さな手でグイグイと信長の夜着の裾を引っ張る。
「あ、やっ…結華っ、待って待って…」
(っ…そ、それ、引っ張らないで〜)