第19章 情炎〜戦国バレンタイン
身体の上に馬乗りになられて、上から見下ろされる。
燃えるような深紅の瞳は、その鮮やかな色合いとは反対に冷たく深い闇を湛えていた。
「っ…んっ…信長、さま…?」
「菓子と貴様と、どちらの方が甘いのか、食べ比べてやろう」
「んっ…やっ、あぁ…そんなっ…ンンッ!」
ーちゅっ…じゅうぅっ…
首筋に、荒ぶる獣が噛みつくような口付けが落ちてきて、ビクンっと身体が跳ね上がる。
襟元を大きく開かれて肌が外気に晒されると、露わになった肌に熱い唇が触れた。
尖らせた舌先が鎖骨の上をくるくると擽るように舐めていくと、気持ちが良くて、つい悩ましい声が漏れてしまう。
「ぁっ…はぁ、んっ…やっ、あっ…」
「くっ…貴様は声まで甘いな。極上の甘味のようだ。ここも…こんなに熟れて…随分と甘そうだな」
ぷっくりと膨らんだ胸の突起を口に含むと、じゅるっと卑猥な水音を立てて吸い付いてくる。
熱い舌が突起に絡みついた瞬間、頭の奥が痺れるような快感に襲われる。
「ぁっ…、んんっ、っ、は…やだぁ、そこ…」
「嫌なのか?こんなに固くして…くくっ、そこらの菓子より、ずっと甘くて美味いぞ。これを、俺に喰わせてはくれぬのか?」
「んっ…あ…はぁ…甘くなんて‥っあっ、くっ…」
固くなった胸の先を唇で挟んできゅっきゅっと柔らかく食みながら、もう片方の胸の先は指で強めに摘まれる。
緩急、相反する刺激に、お腹の奥までジクジクと疼き始めてしまい、腰が物欲しげに揺れる。
「どうした?腰が揺れてるぞ」
「ぁっ…んっ…もっ、胸っ…や、あぁ…」
「ん?これも嫌か?仕方ないな…ならば、次はこちらを味わうとする」
ーじゅうっ…じゅるじゅるっ…
「ひぅ…あっ…んっ…や、いやぁ…吸っちゃぁ…」
いきなり頭を低くした信長は朱里の足の間に顔を埋め、柔らかく開いた花弁の蜜をじゅるりと派手な音を立てて吸い上げた。
そこは既にたっぷりと蜜を湛えていて、芳しく甘い香りで信長を誘っているようだった。
吸い上げてもすぐに奥から湧いてくる甘い蜜を一滴たりとも溢さぬように、信長は花弁に舌を深く割り入れて、奥から湧き上がる蜜をググッと掬い取った。
「あ"あ"っ…ぃゃあ…だめっ、だめぇ…奥っ…あっ、はっ…い、いいっ…」
ねっとりとした舌に奥まで嬲られる感触に頭がおかしくなって、淫らな喘ぎが漏れ落ちる。