第18章 元日の秘め事
信長の肌の温もりが思いのほか心地良くて、思い切って足も絡めてみた。
腰の辺りに足を巻き付けるようにして密着する。
(んっ…すべすべしてて気持ちいいな。足まで男らしくて逞しくて…素敵)
筋肉質で引き締まったふくらはぎを、足の先でスリスリと撫でる。
人肌の温もりがあまりにも気持ちよくて、いつの間にか羞恥心も忘れて信長様の身体に絡み付いてしまっていた。
が………やはり当然感じる足の間の硬いモノの存在は見逃せない。
(っ…まだ大っきいまま…?んっ…やっ…ぬるぬるしてる…あっ、やっ…押してこないでっ…んっ…)
ググッと鎌首を擡げたソレは、ちょうど私の割れ目の間に位置取っていて、臨戦態勢に入りつつあった。
「あっ、んっ…やぁっ…」
グッと勃ち上がったモノの先が、割れ目の間にぬぷっと埋まった瞬間、思わず声が出てしまった。
「……朱里」
「ひっ…信長様っ!あっ…起きて…?」
「くくっ…とっくに目が覚めていたがな。貴様から裸で擦り寄ってくるとは…昨夜はたったの一度しか愛してやっておらんからか?足りなかったとは…それはそれは済まぬことをした」
「ち、違っ…足りなくなんて…」
(一度で朝まで寝ちゃうほど…凄かったですよ?)
「そうなのか?遠慮するな。こんなに激しく絡み付かれたら、俺とてまたその気になる」
言いながら、ググッと硬いモノを押し付けられる。
「や、ちょっ、入っちゃう…ち、違います、そんなつもりじゃ…ただ、寒くて…私っ…」
「ん?寒い?あぁ…そういうことか」
チラッと褥の周りを見回した信長様は、気怠げに私の上から上半身だけを起こし、掛布を引っ掴むと、ガバッと勢いよく自分と私を包み込むように掛けた。
「ひゃっ…」
冷えた冷気が肌を掠めて、思わず小さく身体を丸める。
「くくっ…まるで猫だな」
「や、だって寒い…あ、夜着、着ましょうよ。まだ起きるには早いし」
夜着を求めて、ゴソゴソと褥の中から伸ばした手は、信長様の大きな手にあっさりと絡め取られる。
「信長様?」
「駄目だ、このままでいろ。夜着などより貴様の肌の方が暖かい」
「んっ…もぅ…」
隙間なくピッタリと抱き合ったまま掛布に包まっていると、ゆっくりと暖かくなってくる。
「はぁ…暖かくなってきました、信長様」
「くくっ…貴様、俺の我慢も知らず呑気なことを…」
「え?」