第31章 29.
バビビッ、と雷鳴を鳴らし、辺りをまばゆく照らし続けていると、背後からの叫ぶような声が聞こえたので雷神の力を止める。
ここからでは見えない為に、あっちに居るアトミック侍が童帝に結果を伝えてくれたんだろうか?
『童帝君、向こうはなんて?』
「はいっ、駆動騎士さん達の攻撃と僕達の連携で機体が破壊出来たみたいです!」
『おお、じゃあ次は…』
「第三段階ね、私達はお姉ちゃんの元に、ハルカは向こうの戦力になるよう合流、よ!」
行くべき場所に向く。あちらに居るのは武器持ちでもある通信係にアトミック侍、そして肉弾戦様に2人送りつつの2チームだ。
また、万が一タツマキの元に来た時用にも私にはひと仕事がある。アマイマスクに知られないように、童帝君からの提案だった。
言ってしまえば、キレそうな案件。向こうにいる人達をこっちに呼び戻す為に吹き飛ばすという案。
空気を踏みしめる様に跳び上がり、撃ち込まれる雷の如く現地に合流しに落ちていった。