第22章 20.
私の顔が引きつる。黒い精子、ね…頭のポンポンはそういう…。
それであの無理矢理の時の事を思い出す。ああ、ゾンビマンへの制裁する場所は今決まった。
飛びかかる5体程の黒い精子に振り上げた手から眩しい光のリヒテンベルク図形が伸びていく。
バババリッ、と音を上げながら高圧電流で焼ききれた、分裂した怪人の死骸を蹴飛ばす。分裂する隙きがなかったのか、生命を奪う電流であったが為か、ドライフルーツのプルーンのように干からびた肉塊がべちゃ、と床に落ちた。
『チッ……っぱ、会ったら顔じゃない、股間潰そう、そうしよう…』
「(何言ってんだ、風雷暴の…?)」
狙うべき獲物は後方の先、雷鳴と共に壁や天井を蹴って進むように通路先に向けて私は雷となって、雷鳴と共に敵へと落ちていった。