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欠落の風雷暴

第19章 17.


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チュウ!という鳴き声がして、気配を探る。
足元から小さな機械じかけのネズミ、背中に1号と書かれている。そうか、これが電話で聞いたジャコウネズミロボ1号か。
しゃがんでじっとみると、ネズミのどこかから、"本人確認"という音声が流れ、特定の場所へと案内を始める。

小さな体を追っていくと、壊れたシャッターに穴が空いており、その日陰で小さな赤い2つの光が瞬く。
チュウ!と1号が鳴くと、2号もチュウ!と鳴いて、1号は2号のしっぽにかじりついた。ジャコウネズミという名前に合う姿だ。

くっつくと鍵の外れる音。1号は2号を開ける為の鍵だったようで。
2号の背中、開かれた本体には小さな円盤型の発信機が入っていた。
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