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欠落の風雷暴

第76章 74.激裏


押し倒すような体勢で既に勝ったような表情。お尻の下にタオルが敷かれる感覚、これが泥仕合の幕開けだと気付けばもう遅い。

「正常位で、どっちがイクのに耐えられるか勝負しようぜ?」
『ひ、卑怯じゃない!さっき自分だけ先にイッて…私まだっ、』

文句は言わせまい、と騒ぐ私の唇を塞ぎ、片手が胸の膨らみを堪能していく。
勝負どころでは無いじゃないか、こんなの出来レースだ。私が先に果てるのなんて目に見えている。
唇が離れてしまえばゾンビマンはルーチンの如く乳首をちゅうちゅうと子供のように吸って、口内で弄ぶ。
ずるい奴め、と軽くその頬を抓ると、小さく笑われた。

じっとりと汗をかく手のひらが、うち太ももを触れる。
見上げるように、私の様子を覗き込んで場所を探る様に中心へと行く。何度も私を抱いてどこを刺激しれば良いかを把握しているゾンビマンは、指先で細かく陰核を刺激した。

『やっ…!』
「感じてるのか?イクのも時間の問題だな、真っ赤になって勃起してるじゃねーか」

胸から離れて、ゆっくりと下半身が潜り込む。
私の内は充分にゾンビマンに染まっているので、大きくてもすぐに受け入れる。

「奥がいいか?」
『んっ、奥がいいっ』

そうか、と言ってぐにぐにと奥を執拗に攻めてくる。反応をしっかり見てるからなんでしょう、奥のどこが一番良いかを彼は知っていて、そこを何度も狙っている。
しっかりと腰は掴まれているし、身を捩っても逃される事もない。それでも私の必死に耐える様子を見て愉快そうに、腰を少し引き抜いては奥を突く。

『も、だめぇ……っ!あっ、』

どうせイッてしまうならと、腰に脚を絡めてしがみついて下半身は痙攣する。
そして何度か奥を小刻みに突いてビクビクと奥で出されていく感覚。
重力に従って垂れていく温かい液体。多分また潮を少し吹いてしまったみたいだ。その為にタオルをわざわざ敷いてたんだな、この人。

終わっても締め付けられるがままのゾンビマンはそんな私の頭を抱きしめられる。眼前の首筋や鎖骨がじっとりと汗ばんでいて、肩が上下している。片手で私の頭を優しく、何度も撫でられた。
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