第76章 74.激裏
どうせベッドでも続きをする事になるので、温まった体を軽く拭いて着替えやタオルなどを抱えて寝室へと向かう。
明かりは最低限、暖色の間接照明がベッドを照らす。
そういえば、膣内射精を許可してからは初めての夜、それは時間は無制限という事だった。今までよりも泥仕合が確定だな、とベッドに進みながら理解し自分の再生力に体力が持ちますようにと心の中で願った。
ベッドから掛け布団を引き剥がしたので私はそこに乗った。
低反発で普通に眠ったら疲れなんて吹っ飛ぶんだろうな、と思う。いや、普通になんて寝かせてくれないだろうけど。
ふと、大きめの枕に触れると、ふかふかで良いやつだった。押した瞬間にゾンビマンの匂いと煙草の匂いが染み付いていて顔を埋める。抱きついた時よりも匂いがあって、ゾンビマンが居ない夜でも寂しくなんてならなそう…本人に言わないけど。
ただ、そうしたかったからしただけなのに、ゾンビマンはこの体勢が良いと判断したらしい。鷲掴まれる腰に、背後より獣の交尾のように下半身に充てがわれるカチカチのもの。
枕から顔を離し、可能な限りに振り向くと、前後にピストンが始められる所だった。
「後ろからじゃ見えねぇだろ」
『別に誘ってた訳じゃないんだけど、な…っ』
「射精し終えた精液、股から垂らして四つん這いとか誘ってるだろうが、」
『…~~っもう!』
つもりじゃなくても始められた行為に、次第にそのつもりになってしまってきて、枕に顔を突っ伏して突かれる感覚を愉しむ。深く差し込まれながらも胸を揉まれ、もっと感じたくって腰を高く上げで胸を反らす。
「はっ、淫乱かよ…ンッ、繁殖期の猫みてぇだ…っ」
『はぁっ、んっ…そ、いうあんたはっ、繁殖期のっオスウサギなんじゃないの…っ』
「はっ、否定しねぇ…っ」
ぐちゅぐちゅと音を立て、僅かにベットを軋ませながら今回はゾンビマンが早めに果てる。内側でビクビクと存在を感じ、引き抜かれる時にもったいなくも思えた。
私は背後からのでまだイッてないんだけれどな、ちょっと盛り上がってきた所だったのにな……、とその出したばかりで惚けてそうな顔を拝もうと這う姿から向かい合う様に体勢を変えると、さっきまで顔を埋めていた枕に後頭部を埋め込まれる事になる。