第75章 73.激裏
しっかりと腰を掴まれて、脚が浮いてしまったのでゾンビマンの腰やふとももに脚を絡める。
……なんだかコアラみたいだ。
そんな風にしがみつく私を前後に揺すり、しっかりと奥まで潜り込むと息を深く吐き出すゾンビマン。
じわじわと温かく、床にぽたた、と液が垂れていく音。膣分泌液の他に気持ち良くて潮を吹いてしまったらしい。
「…はぁ、ったくそんなにしがみつくなよ、俺からハルカが見えねぇだろーが…」
『見ないで…』
「生憎、俺は感じてるお前が見てぇんだよ」
しっかりと首にしがみついているのでお互いの顔が見えない。耳で色っぽく囁いて首筋に吸い付くゾンビマンに、余計に今の顔は見えられないって意地になる。
腰を持つ手は私を剥がすように脇腹に移り剥がされる。膣に潜り込んでいたペニスは名残惜しそうに抜かれ、太ももを伝っていく精液の感覚。
激しく交わった後は余裕があってか、少し優しい表情だ。
「ここで激しいのをしこたまするのも良いけどな、寝床に移動しようぜ。ベッドならばお前のイキ顔をしっかりと堪能出来るからな」
『意地悪すぎるだろ、この男は』
「うるせぇ、好きな女が気持ちよさそうに俺に溺れていくのを見てぇんだよ、こっちは」
シャワーヘッドを持って、こちらに向けると時間が経って始めは水。
冷たさにびっくりしていると、ゾンビマンは声を上げて笑った。