第74章 72.激裏

『んっ』

｢はは、おいおい気持ちよくて手が止まってるぜ？｣
『ごっ、ごめ、』
｢集中出来ねぇだろ？俺が手を出すのを止めるからイクまでやってみな。そしたらご褒美に続きをしてやる｣

ニチッ、と指が私の中から引っこ抜かれ、そのとろみのある液を目の前でゾンビマンは舌で舐め取る。官能的な表情に湯船に浸かってないのにのぼせてしまいそう。

私はゾンビマンの太ももから降りて、浴室の床に膝立ちした。
最後までやってみよう、と向き合って片手で握るようにし、上下に扱いていく。
握る、硬く熱を持ったペニスは、握ってると脈を感じる。確かに血管が浮き出ていて、まるで怒りの象徴にも見える。先端から滲み出てくる液を指先で、先端に馴染ますように擦り付けるようにしてもう片手で上下に動かせば、持ち主は息が荒くなっていく。
気持ち良くなっているかな？と念入りに、握る手を緩めたり、ちょっと強く握ったり。スピードを早めたり遅くしたりしてくと、僅かに膨らんでいる。はちきれそうで見ていて痛々しくも感じた。

ぐちぐち、と音を鳴らして扱いていく。
息を荒げ、僅かに腰を動かして求めているゾンビマンの顔を覗き込むと、耐えるような表情で見ていてなんか、ゾクゾクとする感情。
…なるほど、攻めている人が意地悪をしたくなる気持ちが分かる。

『ねぇ…どう？』

｢ああ、凄くイイぜ、もうちょいでイケそうだ…っ｣

手で扱きながら、ふと今なら大丈夫なのかもしれない、とトラウマにも立ち向かえそうな気もしてきた。
続けて刺激を与えていくと、呼吸を荒げたゾンビマンがぐっ、と小さく呻く。痛々しそうな赤く充血した先端から弧を描くように、脈を打つように白い精液が吹き出す。

『…あっ』

左頬に掛かり、肩や胸元に掛かる。
まだどくんどくんと元気に放つ、射精中の肉の棒を片手で持ち、そのままかぷっと口に咥えた。