第43章 41.激裏
のそのそと四つん這いになりながら、お尻側を向けてゾンビマンをちらっと見る。
私の腰に片手を当て、ぬちぬちと音がする…、射精後の自身の棒を手で扱いて挿入準備をしているようだ。
『私も、無理矢理のあの状況は嫌だったけど、獣の交尾みたいでちょっと…その、良かったの』
「あの時は急いで孕ませようとしてたからな……
今はじっくりでも良い、たっぷり交わって行こうぜ。お前もセックス好きだろ?だったら自然と子供が出来るさ」
会話をしながら質量のあるものが入ってくる。ゆっくりと。
『……私も。ゆっくり時間が掛かって良いよ、普通の家庭っていうのが分からないけど。それでも、子供は好き、かも』
孤児院の血の繋がらない兄弟たちはきっとどこかの家庭に貰われていき、幸せに暮らしているだろう。私は色々あったけれど、大切な人が出来て今が幸せだ。私よりも幼い子らの世話もした、だから子供は嫌いな訳じゃなかった。
遠い記憶を思い出しながら下半身の繋がりを膣内で感じる。
「ああ、俺も子供は好きだぜ?だから、好きなお前との間に出来たら…、なんて夢みたいな話だ。無理に孕めとは言わないが…っ、はぁ、自然と授かったら、神様の、プレゼントってやつだ、なっ!」
話しながらも始まる行為。
何度も何度も、私は果て、彼は射精し、体位を変え互いに腰を振る。意識して抑えていた声も互いに漏れていった。
そろそろ時間的にもセックスを終えようと思い始めた頃には、何か金属を打ち鳴らしながら廊下で待機したアーマードゴリラの忠告だった。
「廊下から失礼します!交尾を邪魔される事に怒りを感じない生き物は居ません!朝から営みをするのは結構ですが!一日の始まりは朝食ですからっ!まずは服着てとっとと食べて下さいよ、もうっ!いつまでヤッてるんですか!」
…その声を聞きながら射精をし終えたゾンビマンは仕方なく着替えを手伝ってくれた。