第5章 3.(激裏)

真剣に、耐えるような表情。男らしくそんな顔で私を抱いて、最後は優しい顔になる。その表情の変化が好きだから、私の中…奥へと辿り着いたゾンビマンの背に手を回した。
いつものように腰を振って私の内側から突き上げていく。ちょっと違うのはなんだか、今日は余裕がなく、強引な所というか。

『あっ…、ン…』

腰を振りながら、気持ちよさに私も合わせ深く入るように求めていった。動きがある度に私からはどんどん接合部分がとろみのある粘液が溢れていく。
時々奥に乱暴に当たって奥が突っ張るように痛いけれど、深く交わる度に本当にひとつになれた悦びがそこにはあった。
ピストンの度に揺れる乳房をゾンビマンは両手で、確かめるように揉み、頂きの二点を指先で摘み、捏ねる。
今回は私の中に入ってくる前に、子供のようにしゃぶりつかないのね、と少しだけ残念な気持ちだ。あの夢中になって乳首を吸い、胸を揉む姿がいつも愛おしいから、その頭を撫でるのが好きなのに。

上半身と下半身の快楽で身を捩らせて、きっと私は言葉を表すのにも表現が出来ないような嬌声を上げていたんだろうな。自覚していただけでも私はそれだけで何度か果てていた。

腰の動きが早まり、両手で私の腰を掴んだ。ペチ、パチンと互いの肌がぶつかり合って、勢い良く出し入れする性器に空気も混ざり合い、より耳を塞ぎたくなるような激しい行為を表していた。
ベッドのスプリング、シーツの擦れる音、それすらも激しいリズムを奏でてる。
ラストスパートに入った様だ。

｢はっ、…はっ、クッ！イキそうだ…っ！｣

ズチュズチュと卑猥な音と一緒に挿入されて、深く差し込まれる。
ピッタリと…いや男性器側が明らかにでかいが、私の欠けた部分とゾンビマンの突き出た部分が深く突き刺さり、合わさった状態で動きを止める。

あ、これはやばいな、と私はそこから手で目の前の胸を押しのけようと、暴れて逃げ出そうとした。