第5章 3.(激裏)
『はぁ、だ、出さないで……!』
「ああっ!イク、イク…っ!…~っ、あー…ああぁ…っ」
胎内に注ぎ込むように、私の中でびくびくと肉の棒が跳ねた。跳ねる度にきっと億を超える種を吐き出して。
スッキリとしたような、うっとりとしたような惚けた表情でゾンビマンは私の中で出しながら、より多くの精子を子宮口から更に奥に行かせようと腰を何度か振る。
私が口で"嫌"と言っても生理的要求は止められない。腹が空けば食べるように、セックス中はひたすらに子種を撒いてもらおうと、私の中は何度もアプローチをしていたから。
実際に射精に合わせて膣内は強く、外へと逃すまいと締め付けていたのだから。
しっかりと出し終えて引き抜かれると、ゆっくりと体の外へ、出された精子達が一筋垂れ流される感覚。
快楽モードから冷静へとなる、私の頭。こいつ、全部中に出しやがった…!
『な、に出してくれてんの!』
「ぐえ、」
少し疲れた半勃ちの男性器を片手で扱いてケアする(まだやるつもりか)前かがみの男の腹を蹴り飛ばせばベッドから転げ落ちる。床に転がってのそりと立ち上がった。
「いいから、まだやらせろよ。終わってねーぞ」
『何言ってんの?あんたの頭は下半身なの?それともその頭は金玉袋なの?』
「おーおー、ひでぇ言い様だな…」
ベッドに上がり、再び覆いかぶさる所で腹に足を当て、これ以上近付けさせないようにする。冗談じゃない。
『急に呼び出して、せっかちにもセックスし始めたと思ったら避妊具なしでって。異常だよ?』
視線を逸らし、何か口ごもるゾンビマン。何かあるな、と勘付き問い詰めていく。