第42章 40.裏
『…分かったから、ちょっと待って』
自分の背に手をやり、ホックを外した。
押さえてた力がなくなり、その黒い下着を剥ぎ取るゾンビマン。パーカーのある場所に雑に置いて、素肌を晒した右胸の頂きに待ってましたと言わんばかりにむしゃぶりつく。左胸を右手で揉んで捏ねて、肌の質を確かめている。
ちゅう、と時折音を立てて吸い付く左胸に、興奮して荒い呼吸が…、熱い吐息がかかる。
その"大きな赤ん坊"の短髪を抱えて撫でる。ちらっと視線があって、ちょっと鼻で笑って…夢中になって吸い、舌先で遊ぶ。
ゾンビマンは空いた手で私のお腹に手を当てる。そっと数回擦り、やっと乳首から口を離した。
「今は俺が独り占めしてるが、次はこいつが独り占めするのかね…」
『っふ、何言ってんの、何も入ってないけど?』
「……それをこれからは俺達で作んだよ」
にやりと笑って、撫でていたその手は私の下半身を包む、ズボンや下着へ。上手に一気に脱がしにかかる。私も腰を浮かして脱がせて貰った。
足首からするりと最後の着衣が無くなる。ゾンビマンは自身の黒いタンクトップはそのままで、ズボンを僅かに降ろし、パンツ越しに主張するものに少し手こずりながら、ボクサーパンツをずり下ろす。ブルンと揺れて猛る肉の棒は差込口を求め、先端は欲情の液を垂れ流していた。
大きな手がそっと私の頬に片手を添えて撫でる。優しい撫で方に目を閉じた。
「……ハルカは何度見ても、どこを見ても綺麗だ…汚れちゃいねぇ」
頬から離れた手は私の両足を開くように触れるので私も脚を開いた。
ずっとずっと欲しくて我慢していたから、ゾンビマンの性器を見た瞬間からじわじわと濡れてきているのは分かった。ドキドキと心臓を高鳴らせながら早くそれを感じたいと待ち望んでいる。
『優しく触れて…?』
「ああ、そうだ……な?」
今より二人で盛り上がると言う所で足音が近付くのが聞こえてくる。私が音の方向を見たように、きっとゾンビマンも見たんだろう。
「…やべぇ」
2人で視線がかち合う。ゾンビマンは、自身が最初にかぶっていた掛け布団を両手で背に羽織った状態で私に被さった。