第36章 34.ブサイク大統領の発言が激裏
私は、こいつの事を外見も、私の内側でも知っている。その気持ち悪いやつが、かつて私に犯した事を再現しようとしている。
「おい、ブサイク大統領、我々も居る中で陵辱とはいえそれは良くないんじゃないのか?」
髪の長い男が言う。
ブサイクな男は変わらない下卑た笑みを零した。
「しょうがねーな、ホームレス帝。おめーにも"回して"やるから後で物陰でヤんな。けどこいつの処女は俺が貰ってんだ、再会の一発は楽しませてくれよ~、
なあ?"77号"ちゃん?」
『なん、…それ、を…』
ブサイクは自身のポケットから端布を取り出す。年季が入り、ボロボロでシミだらけの汚い布だ。
かなり色褪せていたが、それには見覚えがあった。施設から66号と逃げ出した時に互いに着ていた、実験サンプル番号の書かれた服だ。
その服を切り取って、大事なハンカチのように頬ずりをしている。
よほど私を忘れたくなかったのだろう…、そう感じた時には余計に気持ち悪くなる。
「大きくなった77号ちゃんには、感謝してるぜ~?あの後逃げ出されて警察に通報されるかヒヤヒヤしたが、黙っててくれたんだねェ~…おかげさまでじっくりと怪人化も出来た。
黙っててくれたのはオレのチンポがたまらなかったのかな?だったらこれから死ぬまでたっぷりオレのおチンポミルクを注いでやるよ!
ああ、ありがてぇよ…久しぶりの狭苦しいマンコが恋しいぜ!その再会に免じて、俺の腕はひとまずは勘弁してやる」
「ハァ、壊さずにしてくれよ、ヒーローを陵辱するのなら、体力は残しておけ。それに黒い精子達も順番にやりたいだろう」
「おっ、なんだ?輪姦するなら混ぜてくれよ!」
遠くでジェノスを殴りつける黒い男達が、ケタケタと笑う。
また違う場所ではタツマキを痛めつけるサイコスが高笑いしている。サイコスは私ではなく、今はタツマキにしか興味がないらしい。