第3章 五条君
恥ずかしさで、再び肌が熱くなる。
綺麗にブラジャーの中に収まっている胸に、悟の女性経験を多さを感じていれば、
カチャリと鍵を開く音と、3人の声が聞こえてくる。
下着以外も、着なきゃ!
なんとか起き上がって布団で身体を隠せば、悟の背中越しに硝子ちゃんと夏油君と目が合ってしまう。
!!!
「ん?あぁ、俺と勝負に負けた2人にも、えっちな琴音のお裾分け…
って、硝子、勝手に入るなって!」
「琴音!?だいじょ…って、おい!
なんで下着だけなわけ!?」
「何ででしょー?」
「とりあえず2人とも、廊下出てけ!」
ニヤニヤと口角を上げる悟と、はぁと溜息を吐く夏油君は大人しく廊下に出て扉を閉める。
ベッドに腰掛けている硝子ちゃんに目を移せば、
『あ、う…これは…その…』
「あーもう。最後までシたわけ?」
そう言われて、きっとそういう意味だと理解して、こくりと頷く。
そして盛大にに溜息を吐かれる。
う、うぅ…えっちな人って思われてる…!