第7章 伏黒君

長い時間、息を整えている伏黒君の背中に腕を回していたが、少し彼が起き上がって目が合う。



『大丈夫…？』


「あぁ、今抜くから」


『え？んっ！ぁ、んっ…！』



私のナカを満たしていた彼のモノが、ゆっくり引き抜かれて、ナカが擦れる感覚に身震いしてしまう。

こんな姿見られてるなんて…！

そう唐突に恥ずかしくなり、近くの布団に手を伸ばそうとするが、その手は伏黒君に掴まれてしまう。

流れるようにその指にキスを落とされて、彼が口を開いた。


「神楽、好きだ」


『…え！？』


「返事は今じゃなくていい。シャワー浴びに行くか？」


『浴びたい、けど…少し後で行く…』



ハハッと楽しそうに笑われて、視線をベッドに移すと、落ち着いていたはずの心臓の鼓動がまた大きくなっていく。

私のこと好きって、言った…？
言ったよね！？

しかも、今じゃなくてって…そんな、ズルいよ……

起き上がろうとしても、力の入らない脚ではどうにも上手く動けない。
すると彼が、私をゆっくり起き上がらせてくれて額にキスを落とす。

！！


『そ、そんなカッコ良いこといっぱいされたら、好きに、なっちゃうよ…』


「好きになれよ。待ってる」


『！あ、ありがとう』



直接触れ合う肌の感覚に慣れていないのに、密着してくる彼。

さらに熱くなる顔を両手で覆いながら、彼を見上げるとふわりと笑われて思わず口を開く。



『好き…わ、私も…伏黒君が好きです』




ＦＩＮ