第3章 五条君
「ピンクの透けレース?狙ってんの?」
『ひ、ぁ…』
悟と夏油君が強すぎて、一瞬で終わってしまった団体戦。
つまりは、まだ全然外は明るくて、何もかもが見られてしまっているのだ。
こういうのって、暗いところでするものだと思ってたのに。
っていうか、まだ何でこうなっちゃったのか分かんないよ…
両腕を胸の前に持ってきて、すでに見られてしまったであろう下着を隠す、が、悟の顔が私の首筋に埋まっていき…
息遣いや唇が首筋に当たれば、全身の力が一瞬緩み、その隙に両腕を頭の上でまとめて固定されてしまう。
『や…なん、でぇ…』
「さっきも言ったじゃーん。俺が勝ったからだって。
それに、琴音さ…さっきからちょいちょい感じてんじゃん」
『か、感じて、なんか…無いもん』
まただ。
耳にぴったりと唇をくっつけられて、そこから聞こえるいつもより低い彼の声。
ビクッと揺れる私の身体に、ほら、また♡と言うのだ。
「下着姿、超エロくて勿体ないケド…
もう、脱がしちゃおっと」
『きゃっ!さ、とる…!…んんっ』