第3章 五条君
悟は意地悪くそう言えば、私のショーツを撫であげて、ブラジャーの上から胸をやわやわと揉み始める。
両手は彼のもう片方の手によってまとめ上げられており、動かせない。
『ん!さと、る…!ら、め…』
背中を走り回る甘い電流のような刺激にぎゅっと目を瞑る。
目を閉じる前に少し見た彼の顔は、獲物を捕まえて満足する狼のようで…
ゾクゾクする…
「かわいー声。やっぱ感じてんじゃねーか」
まただ。
耳元でそう囁かれれば、ビクッと身体が揺れて、その隙に背中のブラジャーのホックが外される。
!!??!
その手際の良さに、彼の経験の豊富さを思い知らされだ気がして、なんだか寂しい。
あれ、寂しい…?
『ひぁっ!だ、め…!見ちゃ、やだぁ』
そう少し考えていれば、関係無いこと考えんな、と悟にブラジャーをずらされてしまって、
手、まだ離してもらえない…!
胸上に乗っかっているだけの下着は、もう意味をなしておらず、悟はそんな私の胸に視線を向けながら舌なめずりをした。
『や、ぁ…!んんっ!だ、め…!』