第3章 五条君
突然落とされた深いキスと撫であげられたスカートの中。
そして"本番"という言葉。
嫌でもやっと理解してしまう。
逃げようにも動かない身体。
だけど、悟に触られるのは嫌じゃない。
そうぼーっと考えていれば、制服を脱いで上裸になる悟。
ハッとして顔を横に向けてぎゅっと目を瞑る。
「なになにー?見惚れた?」
近付いて私の耳にピッタリと口をくっつけて言った、彼の声に思考が回らなくなってしまう。
『そこで、話しちゃ、だめ…!ぁ、ふ…ゃあ!』
くちゅ、ちゅぅ…
私がだめと言ったその瞬間、フッと彼が笑う声が聞こえて、そのままねっとりと耳を舐め回される。
ちゅっとリップ音が聞こえるたびに、頭の中をかき回されてるような気分になって…
「かわいー声。他の誰にも聞かせんなよ?」
『や、だめ…!さと、る!見ちゃだめ!』
悟の言葉が背中をゾクッとさせ、その隙にスカートと学ランは脱がされて、シャツのボタンを開けられてしまう。
男の子に下着見られた事なんて無いのに…!