第1章 五条先生
どこら辺が大丈夫なのか全く理解出来ないんですけど!?
五条先生に見られている、ことが問題だと言うのに。
でも、残念ながらどうすれば元に戻るのかは分からない。
『せんせ…、どう、したら、治ります、か…?』
ベッドに腰掛けた先生にそう、助けを求めれば…
「多分、その感じだとー…2、3回セックスしたら、あ、男とだよ?治ると思うんだけどー」
そう、人差し指を立てて上を向く先生に説明される。
い、いいい今、何て言った…?
目がしっかり開かないなりに、五条先生の方から目を離さないでいると、
先生が私の顔を下から覗き込むように近付いて来て、口角をあげる。
「琴音がお望みなら今すぐにでも?
…なんて、冗談!初めてを10も年上の人となんて嫌だよねー、
だから、5、6回今から琴音をイかせることにした」
『……え?
ひっ、ん、せんせ?!なんも、見えな、ん…!』
そう言い終わるより先に、先生は私の目を先生のそれを覆っていたもので塞ぎ、私の視界を奪う。
正確には少し透けて見えるが、理解が追いつかない。
イかせる、って何…!?
え、えええっちをしない代わりに?
って、硝子さんじゃ治せない、の?!