第1章 五条先生
どくんっ…!
そう伏黒君に話し、私の背中と膝裏に腕を伸ばし支えてくれる五条先生。
下腹部の辺りが疼き、反射的に両手で口元を押さえる。
ぎゅっと目を瞑って、開いた時にはもう五条先生の部屋に着いていて…
息を吐き出し、どんどん荒くなっていく呼吸を先生の胸元に蹲ることで誤魔化した。
「琴音、気付いてるのか気付いて無いのかは分からないけど、
今、身体が熱くて苦しー!ってなってるのは、琴音が欲情してるからだよ」
『…ッ!!やっ、せんせ……ちが…ん』
五条先生から出た"欲情"という言葉にビクッと揺れる身体。
さらに恥ずかしさが募っていく。
そもそもお姫様抱っこされてるだけでも恥ずかしいのに…!
言うことを聞かない身体は、だらしなく先生に支えられて、ベッドの上に降ろされて靴を脱がされる。
目隠し越しの中の先生の目には、
今の私は一体どう映っているだろうか?
『んぅ、ぁ…!』
ま、また…!
先生が触れる度にビクビクと揺れる身体。
欲情
そう言われると、これがそうなんだと納得してしまうけれど、恥ずかしさで口に出せそうもない。
「可愛い生徒が苦しそうなのは、無視できないなぁ。
大丈夫。ここは僕しかいないから、ね?」