第2章 狗巻先輩
狗巻side
神楽との深いキスを終え、彼女に馬乗りになる形で見下ろせば、息も絶え絶えに助けを求めるその姿が視界に入る。
彼女からのキスによって途切れた理性が、戻ってきた瞬間だった。
「た、高菜!」
ごめん!
そう言ったつもりだったが彼女には伝わらず、ぎゅっと目をつぶって心の中で、うわぁああ!!と叫ぶ。
出会ったばかりの可愛い後輩に、こんな…!
効果が切れた後も、今のこと覚えてたらどうしよう…!
そう思い悩んでいれば、胸元の服を遠慮がちに引っ張られて目を開く。
潤んだ瞳に赤く染まった頬と、汗が滲む身体。
目を合わせれば、彼女の口が開き、
『おねが、い…んっ……
脱がして、くだ、さ…』
そうとんでもない言葉が飛び出してくる。
『んっ、とげ、せんぱい…!』
!!
再び理性が崩れそうな音がし、彼女の下着のフロントホックに手を伸ばしたんだ。