第2章 狗巻先輩
全身に駆け回る電流のような感覚と下腹部に残る熱に、狗巻先輩にしがみついてしまう。
狗巻先輩、今…
イけって、行った…??
五条先生、そういう、ことなの?
五条先生が狗巻先輩の名前を出したのは、誰かが私に触れなくても、こういう形で私にかかった"呪い"を祓うつもりだったのだと、今更悟ってしまう。
『やっ…それ、も、らめっ…』
「おかか…」
だめ…
そう言われたような気がして身体を強張らせると、優しく背中をさすられて、ベッドに寝かせられる。
先輩を遠ざけようとしても、力の入らない身体では何も出来なくて…
どくんっ…
さっきの、任務先で力が入らなくなった時と同じ…!
既に熱い身体が、さらに貪欲に快楽を求めているのが分かる。
『せんぱぁ、ん……もっと…』
目が合った先輩の顔が赤く染まっていくのをぼんやりと見つめていれば、先輩も横になり彼の片腕が私の肩を抱き寄せて、私の耳元で再び口を開く。
また来る。
そうぎゅっと目を閉じて先輩に身を寄せれば、
「【イけ】」
『ああぁっ…!んっ…はぁ、はぁ、ぁ…』