第7章 伏黒君
かぁっと赤く染まっていく神楽の顔を見て、思わず口角が上がってしまう。
やっぱり意味分かってんじゃん
彼女にまた長いキスを落としながら、自身のズボンと下着を同時に脱いだ。
ベッド脇に置いてあったゴムを手探りで掴むと、ゆっくり彼女から離れてキスを解く。
目を細めてぼーっとする姿に、どくりと自身の欲が大きくなっていくのを感じる。
「んっ…それ、なに…?」
『見たの初めて?…こうやって使うんだ』
そう実際に自身に被せている姿を見せれば、彼女の肩が小さく揺れて口元を両手で覆い始めた。
顔赤すぎ…
キョロキョロしながらもたまに目合うけど、神楽もちょっとは期待してるんだよな
ゴムを被せ終わると、再び彼女の胸に片手を沈めて耳元で口を開く。
『もう、挿れていい?』
「ふ、ぇ…んっ、ま、まって…!」
『どれくらい?』
「え、と…ほんの、少し、だけ」
『分かった、ちゅ』
彼女の耳にそのままキスを落としてから視線を合わせると、ゆっくり呼吸しようと頑張っているようで、その姿が愛おしくなる。
やめれねぇけど、優しくしたい
そう思いながら、頬を優しく撫でて待つことにする。
俺、神楽のこと好きなのかもしれないな