第7章 伏黒君
抱き寄せた細くて柔らかい身体。
少し震えて緊張していたのに、抱き寄せればぴたりとそれが止まって安心したように俺にもたれかかってくる。
初めて会った時から可愛いとは思っていた。
優しくて良い奴だとも思っていた。
けれど、組み敷いて知ってしまった神楽の表情を見て、また別の感情が湧いてきた。
誰にもとられたくない
『伏黒君、これ気持ちいいね』
「あぁ…けど、もっと良いことしよう」
『終わりじゃ、ないの?』
「終わりじゃねぇ、ちゅ…もっと、触らせて」
そう耳元で囁きながら彼女の胸を揉み、首筋にキスを落としていく。
口元を両手で覆って必死に耐えている姿に、さらに加虐心をそそられて口角が上がっていくのが分かる。
本当、可愛い
彼女の後頭部に手を添えながら再び押し倒すと、胸の頂きに舌を這わせていく。
柔らかっ…
必死に涙我慢してる顔、やばすぎる
『ひぁっ、んっ…』
「顔、隠すな…」
彼女の瞳の奥が揺れたのを見ながら、ゆっくり顔を煽っていた両手を剥がして、片手で纏めて彼女の上に縫い止める。
それと同時に、熱くなっている自分のモノを彼女の1番感じる場所に押し当てる。
「これ、挿れていい?」
『へ?』