第7章 伏黒君
『んっ…』
ゆっくり重なる唇に、どくんっと心臓がより大きな音を立てて、息切れしてしまう。
少し離れた伏黒君は口を開いて、
「ちゅ…キス、好き?」
『!!…す、き』
「可愛い」
クスリと笑いながら、再び深く口付けしてくる。
至近距離で合う、彼の綺麗な目に力が抜けてしまえば、彼の片手がチャックを下ろす音が聞こえる。
スカート…?
『ま、って…!』
「もう待てない」
『ひゃっ、だめ…!』
するりとスカートとショーツを抜き取られてしまい、少し抵抗したせいで、ブラジャーも肩から抜け落ちていく。
私、何も着てない…!
そう改めて自身の身体を確認すると、熱が高まっていく。
自分で伏黒君に、好きにしていいよって言ったのに…
恥ずかしすぎて、情けないよ…
「綺麗だな」
『!!』
「力、抜いて」
『むり…!んっ、ぁ…!』
彼の指が内腿から足の付け根を這っていき、誰にも触れられたことのない場所を撫であげた。
全身に電流が走ったような感覚に思わず彼の手首を掴むが、クスリと笑われて、再びキスが降ってくる。
『んっ、はぁ、ぁ…!』
「すっげぇ濡れてる」
??
割れ目をなぞっていた彼の指が濡れているのを見せられて、息も絶え絶えに首を傾げる。
どうして…?
そう考えを巡らせていれば、今度は彼の指がナカに入ってくるのが分かり、驚きで息を止めてしまう。
『な、に…!』
「濡れてるっていうのは…神楽が感じてるってこと。
…ほら、俺の指、もうナカ入った」