第6章 七海さん
五条先生に頭をわしゃわしゃと撫でられて目を細める。
五条先生にも褒められちゃった…!
『ねー!五条先生!七海さんに会いに行っていいですか?』
「えー?それはダメだよー、硝子の言う通りあと1日は安静にしてて」
『…ダメかぁ』
七海さんは既に回復して、京都の被害報告にまわっていると聞いている。
きっと、偉い人の相手をする七海さんも大人でカッコ良いんだろうなぁ
そんな想像を膨らませていれば、隣に座っていた硝子さんに頭を撫でられる。いつも忙しさで顔色が良いとは言えない硝子さんだけれど、今日は一段と…
「じゃあ琴音。私は他の怪我人も治す…から…?」
立ち上がりかけた硝子さんを引き寄せて、いつもよりかなり強めに口の中で呪力をぶつかり合わせた。
目元にキスを落とせば、スッとひいていく硝子さんのクマを見て、ガッツポーズをした。
やった!成功…!
「おっ!やるじゃん、琴音。疲労回復とかもできるようになったんだね」
「ありがとう、凄い楽になったよ」
『いえ!こちらこそ、いつもありがとうございます!』