第4章 憲紀君
ツプリと身体の中に何かが入り込む感覚に、腰を引こうと思えば片手で抑えられてどんどん奥に彼の指が届く。
『ひあっ…』
だ、め…!
ゆっくりと引き抜かれる彼の指に、シーツをぎゅっと握りしめて声を抑える。
〜〜〜!!
ナカに与えられた快感にゆっくり息を整えていれば、熱く、指よりも質量の大きなものが敏感な部分に当たって、彼と目が合う。
『のり、とし…?』
「琴音…っ!」
『んぅ……!』
ナカに入り込んできた彼。
ぎゅっと閉じていた目をゆっくり開ければ、
『っ、ぁ…!!』
一気に奥に押し込まれているのが分かり、身体の力が抜けていく。
全然、痛く、ない。
力なく手を伸ばせば、性急に握り返されて胸がじんわり暖くなる。
色っぽいと思えば、可愛いかったり、私はそんな彼に、今この瞬間も惹かれ続けている。
『きて…?』
「…っ!あぁ…言われ、なくてもっ!」