第4章 憲紀君
身体中が熱くて、恥ずかしくて、でも、憲紀にもっと触れたい。
彼と繋がっている手をぎゅっと握れば、目が合って優しく微笑まれる。
意地悪なのか優しいのか分かんないよ…
下着越しに彼の指が私の胸に沈んでいき、ぴくりと身体が揺れてしまう。
そして、ゆっくりとやわやわと揉まれて、
『んぁ、ぁ…!』
「淫らだな。…お前に限っては悪くない」
そうフッと笑われて、顔に熱が集まっていく。
淫らって、そんな…!
ぎゅっと目を閉じてしまえばその隙に彼に下着を外されて、彼に溶かされてしまった身体では何も抵抗が出来ない。
首筋から胸元にキスが落とされて、ピンッと主張を始めた私の胸の頂が彼の口内に含まれる。
ちゅ、れろ、ちゅうっ
きゅっと下腹部に力が入り、恥ずかしさで瞼の奥が熱くなる。
『も、らめ…ひぁっ!ぁ、う…』
「もっと、乱れろ」
谷間に息を吹き込まれるように囁かれ、ぞくりと背中が凍るような気がしてしまう。
追い討ちをかけられるように脚の付け根を撫で上げられ、
くちゅり
そう部屋に水音が響いたんだ。