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進撃の巨人〜二つの翼〜

第1章 惨劇の日


その手の正体は徐々に姿を現した

それは50mの壁を超える巨人だった

「き・・巨人だ・・最大でも15mなのに⁈」

その時、いきなり巨人が動いたとおもうと壁の門を足で破壊したのだ、まるで知性があるかのように・・

門の破片が街に飛び散る

「巨人が入ってくるぞー‼︎・・に、逃げろー‼︎」

人びとが一斉に逃げ出す

「3人とも早く逃げよう!じゃないと巨人が・・」

だが、エレンはアルミンの声に耳もかさず人びとが逃げる方向と逆の方向に向かって走り出した

「エレン!そっちは逃げる方向と逆だよ!」

「だって破片が飛んでった方に家が!母さんが!」

それを聞いてハッとした

「そうだ!私の家の方にも破片が!」

私は無我夢中で家に向かって走りだした

(どうか無事でいて!・・・)

路地の角を曲がる

そこにはいつも通り家があり、ギリギリのところに破片が落ちていた

「母さん!早く逃げよう!」

「リア!無事だったのね・・」

母さんの手をひき急いで家を飛びだした

必死に走り目の前にシガンシナ区の出口が見えてきたその時悲劇は起きた

背後からズシン、ズシンという音が響く

音に気づき、振り向いた時はもう遅かった、後ろには気味の悪い顔をした巨人が立っていたのだ

「あ・・あぁ・・・」

あまりの恐怖で言葉がでない

気がつけば私と母さんは巨人に捕まっていた

(もうだめだ・・・)

そう思ったとき突然自分の体が巨人の手から抜け出した

よく見ると母さんが自分だけを巨人から逃れさせたのだ

たまたま近くにいた駐屯兵がかけより私を抱えて走りだした

「待って!母さんが・・母さんが‼︎」

「リア!生き延びるのよ!」

たちまち母は体をへし折られ巨人の口の中に入ってゆく

「やめて・・・いやああぁぁぁぁ‼︎」

叫んだ時には母はすでに巨人の胃の中だった

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