第2章 訓練兵団
背後から何かが迫ってくる、私は必死に走っていた
ズサッ・・・・つまづき転んでしまった
自分の上から大きな影が覆いかぶさる
恐る恐る振り向くとそこには巨人の顔が・・・
「いやああーー!」
「うわっ!リアどうしたの?」
見渡すと宿舎の部屋だった、隣のベッドではエイベルが驚いた顔をしてこちらを見ている
「なんだ、またこの夢か・・」
最近、リアは同じような夢を見る
それは決まって巨人に追われる夢だった
(この夢を見るのは何度目だろうか・・)
「リア大丈夫?うなされてたけど」
「うん、ちょっと怖い夢を見ただけ。じゃあお休み!」
「お、おやすみ・・」
戸惑うエイベルをよそに私は布団をかぶってもう一回眠りについた