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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第66章 I want to be scarlet ✳︎✳︎




「七瀬」
「はい……」

私を見上げる杏寿郎さんの双眸にポッと炎が灯った。

「動くぞ」
「んっ……あぁ」

直後訪れるのは最奥を打ちつけられる衝撃だ。
互いを結ぶ結合部はぐちゅ、ぐちゅ、と艶やかな音を鳴らしながら擦れ合う。

「はあっ、七瀬、気持ち、いいか……?」
「ん、凄く、気持ち…いい…あっ」

飛び上がりそうになるけど、彼が私の両腰をしっかりと支えてくれているのでどうにか大丈夫だ。

体が打ちつけ合う音、お互いの息遣い、そして繋がっている部分から感じる彼の熱量。浴室だからこれらがよく響く。

「七瀬…七瀬……」
「杏じゅろ……さ、ん」

ズルッと勢いよく男根が抜かれたかと思うと、次の瞬間 —— あたたかい白濁が私の左腿に放たれる。

下を見てみると、普段あまり目にする事にない恋人の顔がそこにあった。目をつぶり、眉間に皺が寄っている。その姿に愛おしさが胸いっぱいに広がる。

白い欲が全て吐き出されると、彼は少し息を整えた。
そしてフウ、と深呼吸をすると一度立ち上がる。
桶に浴槽のお湯を入れた後、私の足にべっとりとくっついている白濁を掛け湯で洗い流してくれた。


「浴室もなかなか良い物だな。いつもと違った君が見れる」

体を簡単に洗い流した恋人はちゃぷん、と浴槽に身を沈める。

『それは杏寿郎さんもです…….』
これは言葉に出さず、私も体を洗い流した後は浴槽に身を沈めた。

「君はそこではなく、ここだろう?」
彼の左隣に座ると、違うと言わんばかりに後ろから体をぎゅうっと包み込まれる。

「やはり七瀬は触り心地がとてもいい」
恋人の左頬が私の右頬にピタッとくっついた。

『杏寿郎さんだってこっちが羨ましくなるぐらい、お肌綺麗だよ…』


そうしてのぼせる直前まで私は彼との湯浴み時間を満喫した。




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