第12章 炎の柱 vs 炎の継子 +
『不知火にしては腰と足の踏み込みが深い……ならば!!』
「壱ノ型・改 不知火・連(しらぬい・れん)—!」
「肆ノ型 盛炎のうねり!」
七瀬の木刀が左に横一閃———
続けて右に横一閃——
素早く振るわれたが、見切った杏寿郎が咄嗟に肆ノ型を放ち、相殺した。
『見切られた!流石師範……』
“まだ甘かったな”
彼女はそう思いながらも、一度後ろに飛んで木刀を構え直す。
すると、杏寿郎も木刀を構え直した。
「よもや不知火の連撃とはな!その前の不知火と合わせて三連撃か!流石に驚いたぞ!……まあ何かはやっていると思ってはいたがな……」
「師範の前では絶対に見せないようにしてましたけど、流石ですね」
炎柱と継子はお互いに笑い合った —— かと思うと、すぐさま表情を真剣な物に戻して闘気を練り上げていく。